個人連載

方法としてのマラソン

個人連載

方法としてのマラソン

1 授業で学んだマラソンの方法  授業を始める前に、私は体を動かしたかっただけで、ぼんやりとジョギングをしていた。徐々に1キロずつ距離を上げていたが、フルマラソンほどの距離なんて走りようもないと思っていた。授業でマラソンの方法を身につけることができた。方法があれば、残るやるべきことは実践しかない。心強くなってきた。最初に印象に残っていたのは1時間走ればフルは完走できるとのことだった。それからペースという変数を抑えれば完走はできる。その時わかってきたのは、走ることに関わるパラメタを調整する意識だった。単純な物理問題で、速度を時間で積分すると距離になる。時間を犠牲したら、距離は満たせると導出できる。最初の適正なペースはE班だと7分半~ぐらいだったので、思ったランニングな感覚どころか、もはやウォーキングじゃないかと思った。実はマラソンのトレーニングでは一番感心したのは、速さを慣れることより、遅さを我慢することだった。しっかり遅めのペースで走るほうが土台を築き、成長につながるのだ。マラソンには、速くなりたい焦燥を飲み込んで、心の鍛えとしての方法もすごくあると考える。  怪我は運動に伴う。だ

By Yan